【今日読みたい本】関東大震災から100年。もしもの時のために—「保存版 新しい防災のきほん事典」

  • URLをコピーしました!

1923年(大正11年)9月1日に発生した関東大震災から今年で100年が経ちます。「防災の日」となった今日、9月1日にこそ読みたい本があります。それが「保存版 新しい防災のきほん事典」(朝日新聞出版)です。首都圏に住んでいる人たちだけでなく、日本に暮らす私たち誰もが首都直下地震や南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震など、大規模災害のリスクに直面しています。もしもの時のために、本書を読んであらためて防災について考えてみてはいかがでしょうか。

写真は朝日新聞出版のHP(https://publications.asahi.com/)
より引用しました。

本書は「防災の基本」に始まり、「災害別基本情報」、「日常の備え」、「発災時のシミュレーション」、「避難生活」、「防災テクニック」、「災害時の応急処理と健康管理」、「被災後の生活」と8つのテーマで構成されています。

「疲れにくい靴ひもの結び方」のような、子どもでも実践できるものから、「カードや電子マネーが使用不能になることを見越して現金を用意しておく」といった大人がしておきべき備えなどに言及されています。
また、災害時に頼れるアプリや間違いのない情報を取得するためにフォローしておきたいSNSアカウントが紹介されているほか、防災用品のラインナップなど、具体的な事前の備えについてしっかりと言及されています。防災用品については、ご自宅の防災袋の中身と見比べてみると「これ、用意していなかった!」という発見があるかもしれません。

また、震災やそれに続く火災、津波などとあわせて、ここ数年でクローズアップされてきたのが新型コロナウイルス感染症などの感染症ですが、本書はしっかりとそちらにも対応しており、時代に合わせた防災テクニックを学べるようになっています。

360ページ超のボリュームで、一見“重たい”本に感じられるかもしれませんが、本書にはふんだんにイラストが挿入されており、とても読みやすい構成が心がけられています。大人だけでなく、中高生が読んでもしっかり内容を把握できるようになっていますので、お子さんと一緒に読んでみるのもいいのではないかと思います。

日本の近代史において、防災対策の出発点となった関東大震災。その100年の節目に、本書とともに今一度、ご自身やご家族とともに、防災について考えてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次