なんて美しい御朱印なんだろう……。京都の下鴨神社で『ベルサイユのばら』の作者が描く御朱印が5月1日にスタート

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世界文化遺産として知られる京都・下鴨神社で、「賀茂祭(葵祭)」に合わせた「玉依姫(たまよりひめ)」の「漫画御朱印」の授与が2024年5月1日から開始されます。御朱印に描かれる漫画は、『ベルサイユのばら』で知られる池田理代子先生の特別協力で実現しています。

玉依姫命とは?

イラスト:©池⽥理代⼦プロダクション

「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」は神武天皇のご母神として日本の建国に貢献された女神です。すべての女性が一層美しくなりたいという願望を叶える神様として信仰されています。下鴨神社の第一摂社である「河合(かわい)神社」の御祭神として祀られています。その河合神社は「⼥性守護 ⽇本第⼀美麗神」として幅広い世代の⼥性の信仰を集めています。個々が⾃分らしい美しさを願い化粧を施し奉納する「鏡絵⾺」は、神社に「想いを残すモノ」としてSNSなどでも多くの投稿を⾒ることができます。

     「葵祭」で腰輿に乗り、行列を彩る斎王代

下鴨神社は有史以来、姿をそのままに歴史と⽂化を紡いできました。その代表的なものが「葵祭」。平安時代には「祭り」と⾔えば葵祭を指し、⽇本のお祭りのルーツとして歴史と⽂化を繋ぐ「コト」を今の時代に残しています。

「ベルばら」の作者が御朱印の作画に協力

    池田理代子先生の寄稿文。

女性漫画家として日本の漫画文化発展に多大な貢献をしてきた『ベルサイユのばら』の作者・池田理代子氏が、御朱印に描くイラストの作画を担当。この事業のディレクションを手がけるヘアメイクアーティスト・小椋ケンイチ氏は、美しさと下鴨神社を文化的にどう表現すればいいのかを考えたとき、「自分らしく美しく生きるヒト」「現代の日本文化を造ったヒトは誰なのか」という考えに至りました。そこで池田氏の作品『ベルサイユのばら』と「聖徳太子」の絵が思い浮かび、協力を依頼することに。「先生の作品を拝見したとき、美しく麗らかな姿と力強く見つめる目に言葉を失いました」と振り返っています。

         Maaya Wakasugi氏

漫画御朱印の「書」の部分は、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の題字揮毫やニューヨーク近代美術館で書道パフォーマンスを披露するなど「書」をアートとして世界に発信している「Maaya Wakasugi」氏に依頼しています。池田氏の作品に込めた想いと作品から感じたインスピレーションを「日本第一美麗神」「河合神社」の書に込めています。「池田先生が込められた美しさと強さを表現できるまでに気持ちを整えるのが大変だった。大切な想いを持って下鴨神社に訪れる参拝者の方へ授与される御朱印を通じて美しい日本の大切なものを感じて頂く機会になれれば嬉しい。」と期待を寄せています。

下鴨神社が考える持続可能な社会

今回、「漫画御朱印」を奉製するにあたり環境配慮型素材を導入します。御朱印ではよく「バージンパルプ※」を使用した和紙が素材になりますが、今回はサトウキビを由来の非木材パルプを採用することで、木材の伐採に頼らない御朱印の在り方を実現しています。下鴨神社が鎮座する「糺の森(ただすのもり)」は、その歴史と文化を守る「糺の森財団」によってその想いを紡いでいます。今回、環境配慮型素材を御朱印に採用することで、御朱印を授与されたみなさんと森を守る想いを共にします。多くの参拝者とともに、持続可能な社会への多方面での気づきのきっかけとなることを望んでいます。

※古紙などを再生したものではなく、木材を材料にして製造した新しいパルプ

漫画御朱印は2024年5月1日より河合神社授与所他で授与開始。初穂料は1,000円。初穂料は令和18年の式年遷宮事業へ活用される他、下鴨神社を守る京都最古の原生林「糺の森」の保全や文化事業に活用されます。

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